2011年3月11日(金)14時46分。
その時、私は岩手県花巻市にいて“震度6弱”というこれまでに経験した事のない大きな大きな揺れと感じ得た事のない恐怖心を味わった。参加していた会議は中止され、帰宅の途に就こうと乗り込んだ車のテレビに映し出されていた沿岸部の光景に唖然としたあの瞬間の事はいまだもって鮮明に覚えている。
あれから4年…。
この“4年”という時間が長いか短いかは人によってその感じ方はまちまちなんだろうと思う。
例えば同じ“一時間”という時間で考えてみると、一つの物事に集中して取り組んでいる時や楽しい事をしている時などは一時間が「あっという間」に感じるだろうし、逆に物事に集中できずにいる時や辛い思いをしている時などは一時間が「長いなぁ」と感じるのではないだろうか?
同じ時間でもその過ごし方でその価値は大きく変わってくるということを日常において意識する事はほとんどないけど、この“3.11”という日だけは何故かいろんな事を考えさせられ、中でも命の尊さ、時間の大切さを考えさせられる。
あの震災が私たちに齎したモノというのは千差万別であれ、考える機会となったのは確かである。4年が5年になろうと10年になろうと、私はあの日の事を忘れる事はないし、この日くらいは自分自身の時間の使い方を振り返り、価値ある時間を意識していきたいと思う。